私は現在フルタイムで働く1児の母です。
【ブランク3年・短大卒・子持ち母・専門性なし・中年】の私は再就職を目指しました。
その結果、見事【年収430万円まったり正社員】の座をGETしました。
勤務開始から半年経った現在、新卒から11年勤めた前社と、ブランク明けに再就職した会社を徹底比較してみたいと思います。
違う会社というのは、それぞれ一長一短があるものですね。
転職における変化がちょっぴり怖くて、「転職活動の腰が重い」そこのあなた!
皆さんとは違う会社なのでまったく参考にならないとは思いますが、、
それでも参考にしていただけますと幸いです。
転職について考えると、「今より悪い待遇になったらどうしよう」と不安に思うものですが、今より良いことも悪いこともあるものです。
その中でも自分が重視する部分で相性の良い会社を探していけたらとてもハッピーだと思いませんか?自分の譲れる部分、譲れない部分はどこなのかを考えるキッカケになれば嬉しいです。
そんな目線で、ぜひ私の職場環境の変化を一緒に確認してみてください。
新卒入社の会社の好きなところ
私が新卒から11年勤めた中堅マスコミ会社について書いていきます。
友だちになれる人がたくさんいた
前の会社には、若かったこともあると思いますが、休みの日に約束して遊べる友達のような人がわりとたくさんいたように思います。また社内で雑談で盛り上がれる気の合う人もたくさんいました。
その理由は、自分と似た属性の人がたくさんいた部分が大きいと思っています。
新卒一括採用がメインでしたので、同期はほぼ同い年でした。
また私は2つの学校にだけ求人が出ていた推薦枠にて採用されています。
そのため同じ学校出身の人が自分の他に複数いました。
入社してみても、代々推薦枠が引き継がれていたため、自分の卒業した学校と同じ出身校の方がたくさんいる環境でした。
私は短大出身なのですが、そこは立地が都会の楽しい場所にあるのが人気の学校でした。
そのためミーハー全開な人も多く、好きなブランドの販売員など、サービス業などへ就いた人も多かったと思います。私が推薦で入った会社は、その学校の人が選ぶ推薦先にしては比較的お堅い業界であったため、【ミーハー寄りの真面目な人】という似た傾向の人間が抽出され、お友達になれる確率がかなり上がっていたように思います。
そんなわけで、会社のランチは楽しく大勢で食べていたという、今思えば奇跡的で幸せな良き思い出があります。
待遇がイマイチだったり仕事がつまらなかったとしても、社内に友だちがいれば、仕事を長く続けられるという話を聞いたことがありますが、まさにそれには共感するところがあります。
私の場合はコロナ渦で在宅勤務が増えたり、育休に入った人が多くなったタイミングなどで、次第にランチを共にする人が減ってしまいました。
その結果会社への満足度が減っていたようにも感じています。
会社はもちろんお金を稼ぐための場ではありますが、部活動やサークル活動的な意味合いも強く持っていると私は思っています。
仲間不在のサークルほどつまらないものはないですよね。
そういった意味でも、会社の中にお友だち的な人がたくさんいた頃は、とても楽しく充実した気持ちで働けており、会社の好きなところであったと思います。
ドラマによく出てくる業界
ドラマによく出てくる業界で働いていたので、気遣い上手な人からは「カッコいい」「華やかだ」と言ってくれる人もいました。
私自身は営業や事務などで泥臭かったり裏方的な業務が中心でしたが、社内にはクリエイティブで知的なカッコいい業務に携わっている人もたくさんいました。
とても忙しい業界であったとは思いますが、他の人に勤務先を伝えた時の印象は少し一目置いてもらえるような感覚がありました。
すごいのは会社の看板で、退職すればただの一個人であったと思い知るといいますが、まさにその通りです。
しかしそういった表面的で安易な部分に、青くてアホな私は、多少のステータスを感じていたようです(恥ずかし)。
好きなところで思い浮かぶくらいなので、そんな安直なところを気に入っていたのだと今さらながら痛感します。ああアホすぎる。
夏季休暇が長い・タイミング自由
今の会社に比べ、夏季休暇は土日を除いて5日間の取得が可能でした。
土日とつなげれば、最大9連休も可能です。また取得タイミングに自由度があり、7〜8月のどこかで取れば構わないとなっていました。
現在は円安の進行で叶いませんが、20代独身だった私は海外旅行へ行くために仕事を頑張っているという、仕事をするうえでのハッキリした目的がありました。
そのため長期休暇取得可能で、お盆など旅費が跳ね上がる時期をズラせるというのは、この上なく有り難い制度でした。
現在の会社はモノづくり企業で工場を併設する環境です。そのため長く稼働を止めるわけにはいけないという事情があり、休暇に関しては前社に軍配が上がります。
服が自由
前社では、服装規定がとてもゆるい環境でした。
男性も女性もそれぞれ好きな格好をしており、年代も体感も様々なため、合理的で気に入っていました。個人的に特定のお局様が若手の注意をすることはあっても、人事部としてダメだと言われる服装や上司から指導が入るということは一度も聞いたことがありませんでした。
髪色ネイルも自由という雰囲気があり、20代を楽しく謳歌することができました。
現在の会社には制服があり、自由度がないのはもちろんのこと、洗濯物が増えるという点でも少々残念に感じています。
トイレが綺麗
いつも清潔ピカピカなことはもちろん、ダウンライトまであり、高級ホテルのトイレかのような雰囲気がありました。開かずの間が複数発生するほど居心地がよく、トイレタイムが大好きでした。
現在の会社はトイレが小学校のトイレのような作りで、乙姫がないことに衝撃を覚えました。
しかしそれにもすっかり慣れ、学生時代同様、水を無駄に流し、自分の音をかき消す日々です。
現在の会社のトイレも、とても綺麗に清掃はしてくれているのは嬉しい部分です。
昇給が早い
以前の会社の方が昇給が早かったと思います。
大卒であれば30歳手前で係長クラスとなり年収600万円、その後は課長で800万円、部長で1000万円ほどが相場でした。早い人で30代前半には部長となり800万円を稼ぎ出す人もそれなりにいました。
しかしこの金額には固定残業代が含まれていました。
また仕事の内容はとてつもなく忙しく、プレッシャーのかかるポジションの人も多かったと思います。さらには斜陽産業でしたので、賞与がどんどんと減額さらていたり各種手当が無くなっていったりと、時代の終わりを感じつつありました。
その点、現在の会社は仕事量がとても少なく、まったりと過ごすわりに年収は勤続10年で400万円が下限あたりと思います。人によっては夜勤手当や出張営業手当がつく人もいます。
残業代はすべて支給されるという点も良いところと思います。
勤続20年で課長となり年収は600万円です。部長で700万円ほどでしょうか。
そう考えると、前社の方が昇給スピードが早く、金額も天井が高いといえます。
現在は転職の口コミサイトでリアルな年収感が部署や勤続年数ごとなど細かくチェックできるので、この辺りのギャップは少なくする対策が可能ですね。
私は3年のブランクがありますし、自宅から近くて子育てと両立しやすいので、パートになりそうなところを正社員として再就職が叶っているので、給与の天井に不満はありません。
また、ずっとこの再就職先にいるわけではない可能性も充分有り得ると思っています。
さらなる年収アップの転職を続けてもいいし、また一度退職して休憩を挟むこともできると考えています。
人手不足の時代なので、何の職にも就けずに困ることはないはずと思っています。
再就職先の会社の好きなところ
3年のブランクをあけて現在再就職を果たし、家からとても近い距離のモノづくり企業にて働いています。
仕事量が超絶少ない・残業かない
やることがない日がほとんどで、私はとても驚いています。
入社から半年経った今ではすっかり慣れてしまいましたが、会社によって仕事量がこれほどまでに違うとは、知りませんでした。
以前の会社も部署ごとに忙しさにかなりの差がありました。
しかし転職先の会社では全社的にまったりした雰囲気です。
営業さんですら、事務の女性と雑談を楽しみいつも爆笑しています。
また現場実習にて工場の中の人ともお話しする機会がありましたが、「超ラクで暇」だと言っているのを聞きました。残業している人もほとんど見かけません。お喋りを楽しんでまったりしている人やトイレで体操している人もいます。
朝のミーティングのスケジュール共有の際には、私はほとんどの日で「今日は特にありません」と言います。笑
全メンバー「今日は特にありません。」と続くときもあります笑。
「今日も」と決して言ってはいけないのがポイントだと勝手に心得ています。
また何かを新しく勉強させるような時にも、「詰め込みすぎると大変だから余裕を持たせて少しずつやってあげてね」といった旨のやり取りを何度か聞いたことがあります。
気遣いと思いやりが凄まじいです。
これらのことから、全社的に仕事の量が少ないことが分かります。
また入社して半年間、残業しようにも仕事がなさすぎて残業のしようがありませんでした。
100%定時帰りをしています。
部署や人ごとに仕事の区分がハッキリと決まっており、業務の押し付け合いのようなことは発生しにくい整理された環境です。
プレッシャーのかかる仕事・難しい仕事がない
転職して驚いたこととして、仕事内容が簡単なことです。
以前の会社では煩雑でたくさんの調整が必要な業務ばかりでした。
現在の会社での業務はとてもシンプルで、自分の中でコツコツやって完結できる業務も多く、進行に頭を抱えることはありません。
やれば終わる仕事というのはとても気楽で良いものだと感じました。
体さえその場にいれば良いという感じの雰囲気で、体調が悪い日だとしても「まあ行けば大丈夫だから」と気軽な気持ちで出社できることは、素晴らしいと感じています。
電話が鳴らない
以前の会社でストレスに感じていたことは、ズバリ電話対応でした。
外線も内線も同時に何個も鳴りまくる職場でした。
自分の仕事がたくさん山積みね中でも、電話を捌いていく必要があります。
外線は全国に大量に存在する取引先店舗や法人本部から、個人のお客様まで。
内線も各地からひっきりなしに鳴り響きます。
対応には随時調整が必要となることも多く、大変な労力を吸い取られていました。発狂しそうです。
また、職場のほとんどのメンバーで電話を出られていたらだいぶストレスは緩和されていたと思いますが、電話の対応をするのはかなり一部の人に限られていました。
自分が出なければ永遠と鳴り続ける我慢比べのような世界で、とても疲弊していたのを思い出します。後に電話対応専門の方を採用して対処していたようですが、その方も大変だったのか長続きしていなかったようです。
それに比べ現在の会社では、そもそもの電話がほとんど鳴らない環境です。
取引先が法人本部の窓口1箇所ずつしかなく、取引社数も限られています。
またその数少ない電話の呼び出しも、総務の方たちが取ってくれます。
そして私の机には電話がありません。
内勤者ですので社用携帯も持っていないですが、たまに隣の方の電話を借りるくらいしか使うタイミングはありません。
入社したら新人は中途採用といえども、「まずは電話に出るのがあなたの仕事」という世界観を生きてきたのですが、電話の操作についておそるおそる聞いたら、「ああ、取らなくていいよ」と言ってもらって、ズッコケました。
ここは天国かと思いました。
AM、PMで10分ずつ休憩時間がある
不思議な文化ですが、午前と午後に10分ずつの休憩時間があります。
その分勤務時間を短縮してほしいという意見もあると思いますが、無いより良いということで、意外と気に入ってしっかり満喫しています。
勤務時間帯が朝方
以前勤めた東京の会社は【8:45-17:30】の勤務時間でした。
再就職先は【8:10-17:00】です。
現在の会社は朝がかなり早いのですが、これは地方の会社あるあるなのでしょうか?
求職活動をしていた際、他でもかなりの朝型な会社をたくさん見かけました。
東京の会社の所定の労働時間帯は9:00-18:00がメジャーだと思っていました。
私は保育園児の子育て中につき、フルタイムで働きつつも早い時間に寝かしたいというホコタテに挑んでいました。早く寝かしたければ時短勤務や時給制を選択するしかなく、そこには葛藤がありました。
しかし現在の会社は5時キッカリに上がれます。
勤務時間帯に悩む方には、リモートも良いですが地方都市なんかの求人をのぞいてみるのとおススメかもしれません。
子持ち様が休むことに寛大 休んでも誰も困らない
私は再就職先に入社してからの半年の間に、5回も欠勤をしています。
有給付与は入社から半年後という規定なため、看護休暇をすべて使い切らせてもらいました。
上司がとても寛大な方で、いつも快くお休みを取らせてくれます。
上司が誰なのかは運次第ですが、そもそも私が休んでも誰も困らない環境なところが素晴らしいと感じています。
以前の会社であれび、自分が休めば自分の代わりに仕事を肩代わりしてもらう必要がありました。
ただ「休みます」の連絡だけでは済まず、たくんの調整が必要でしたし、そもそも他の人に大きく負担をかける行為でした。
そのため、子ども起因の欠勤はとてつもなく気が引けることでした。
体調を崩しそうになるとピリピリしまい、なんとか持ち直させようと躍起になっていました。
その点、仕事の進行に余裕があり、また明日でも明後日でも、できる時にやればいい仕事ばかりで、そもそも仕事の分量自体がないということは、子持ち母にとり、とても有難い環境です。
また年齢層が高めの会社なので、社員本人の病気により長期であったり頻度高くお休みする人が全社的に多いということも、休みやすい理由としてあると思います。
そして全社的に忙し過ぎず余裕があるため、まったく目くじらを立てる理由がないのです。
専門性が身に付く
たまたまなのですが、まったく知見のないジャンルの部署に就職することとなったためです。
これまでは、営業や事務など、専門性は皆無で、体力と人間力で勝負?のような働き方をしてきました。
しかし現在の会社では、セミナーや通信教育を頻繁に受講させてもらっています。
業務時間内でお給料をもらいながらしっかりと時間をとって専門知識を身に付けるために勉強させてもらえるというのは、とてつもなく贅沢で有難いことであるとしみじみ感じています。
大人になってしまうと自分の時間が少なく、勉強したくてもできない生活がエンドレスに続きがちです。だからこそ、この貴重さを噛み締めています。
また、学習内容は自社だけでなく、世間的にも必要とされることのある知識です。
検定試験もあるので、ぜひ挑戦したいと考えています。
通勤が楽
私は職場を自宅からごく近い場所を中心に探していました。
その結果、なんと自転車で5分の会社に就職が叶いました。
小学生の学区並の距離感ですよね?
通勤時間がほぼ発生しないというのは、ワーママ的には泣いて喜びたい事態です。
フルタイム勤務をしても時間の余裕がかなりあり、子どもを早く寝かせることができます。
それが自分時間も取れることに繋がっていきます。
また体力的にもしんどくありません。
リモートワークも良いですが、ほどよく外出して日光浴もできるのはハッピーなことです。
人によっては「近所過ぎると会社の人に会いまくって嫌だ」という方も相当数いるのではないかと思います。そうは言っても、なりふり構ってられないのが忙しすぎて発狂しそうな子育て家庭ではないでしょうか?
また最初から近所前提での就職だと、意外と不思議とそこまで気にならないものでした。
もちろん、保育園の送迎中だけで会社の人を見かけまくります笑
譲れた部分・譲れなかった部分
譲れたこと
・トイレが古めかしい
私が面接のため、転職先の会社を訪問した際に地味に一番心配になったポイントは、意外にもトイレでした笑
公立小学校のような雰囲気のトイレで、なんと乙姫(流水音機能)すらありません。
しかし綺麗に掃除してくれているのもあり、入社してしまえばまったく気にならなくなりました。
慣れとはすごい。
トイレは自分にとって、スルーできる譲れるポイントであったのは、自分でも意外でした。
しかし当然、年収や仕事内容に比べればどうでもよいと感じる人が多いポイントかもしれませんね。
譲れなかったこと
・残業がほぼない
・通勤時間が極端に短い
・子持ち様が休みやすい
・定時が早め
子育てとフルタイム勤務を両立するには、上記条件が揃うととても働きやすいですよね。
予想外に良かったこと
・仕事量が少ない
・プレッシャーのかかる難しい仕事がない
・電話をまったく取らなくて良い
・専門性が身に付く(まったく知らなかったジャンルの部署に所属し、随時通信教育を受講)
まとめ
【新卒入社の会社】と【転職後の会社】で、好きなところを徹底比較してきました。
私は子持ち母&平日はワンオペなため、条件面で様々な制約がありました。
しかし執念深く就職活動に取り組んだ結果、自分の理想通りの会社に再就職を果たすことができました。
また、別の会社で働いてみるという経験を初めてしてみて思ったことは、「予想しなかった働きやすい部分が色々あって、なんだかとっても嬉しい!」ということです。
本当にやってみるまで分からなくて、でも棚ぼたで、「ああ、行動してみて本当に良かった」。それに尽きるのです。
転職した結果、「前の会社の方が良かったじゃん」と思うのが怖くて、今の会社から動けない人は多いと思います。そんな方にはぜひ、私の会社比較記事を読んでみてほしいです。
希望の条件面をクリアしていて、転職用口コミサイトの内容も上々だったら、飛び込んでみたら良いと思うのです。予想しなかった展開というのもなかなか楽しいものですよ。
コメント