私は現在フルタイムで働く1児の母です。
【ブランク3年・短大卒・子持ち母・専門性なし・中年】の私は再就職を目指しました。
その結果、見事【年収430万円まったり正社員】の座をGETしました。
勤務開始から半年経った現在、新卒から11年勤めた前社と、ブランク明けに再就職した会社を徹底比較してみたいと思います。
別の記事でそれぞれの【会社の好きな所】を比較・考察しています。
そこで今度は【会社の嫌いな所】を徹底比較していきます。
違う会社というのは、それぞれ一長一短があるものですね。
転職における変化がちょっぴり怖くて、「転職活動の腰が重い」そこのあなた!
何を残念に感じたのかを一緒に見ながら、自分だったら何を嫌だと感じるのかを見つめていただけますと幸いです。
転職について考えると、「今より悪い待遇になったらどうしよう」と不安に思うものですが、今より良いことも悪いこともあるものです。
その中でも自分が重視する部分で相性の良い会社を探していけたらとてもハッピーだと思いませんか?自分の譲れる部分、譲れない部分はどこなのかを考えるキッカケになれば嬉しいです。
そんな目線で、ぜひ私の職場環境の変化を一緒に確認してみてください。
新卒入社した会社の嫌な所
私が新卒から11年勤めた中堅マスコミ会社について書いていきます。
忙しすぎる
新卒入社した会社では、11年ほど在籍した間に、4つの部署を経験しました。
営業から内勤補助業務、デザイン部門と様々でした。
やはり営業は最も忙しく過酷であり、部署ごとに仕事量やプレッシャーの差が大きくありました。
しかし負担の軽い部署もあるとはいえ、全社的に忙しい会社でした。
売り上げを上げるためにできることは何でもしようというカルチャーがあったと思います。
そのため、かける労力に対し効果がどの程度期待できるのか不明瞭な業務が数多くありました。
そしてそんな仕事がどんどんと増え、さらには複雑化していくといった社風がありました。
またそれに伴う部門間の調整も多発し、ますます全社的に忙しい風潮が出来上がっていました。
忙し過ぎるというのはとても消耗します。
ピリピリした余裕のない雰囲気で、仕事の押し付け合いのようなことは頻繁に起きていました。
このような環境では、「NO」といえない人はどんどん仕事を押し付けられ、キャパオーバーになりがちです。
退職に至った時の私もその状態でした。
一方、現在就労中の会社は、入社してすぐ、私の担当する仕事について箇条書きで整理された状態で説明をしてくれました。部署ごと、また人ごとにしっかりと仕事の区分を分けており、とても安心して仕事にあたれています。
また前社はマスコミ系でしたが、現在はモノづくりメーカーにいるというのも大きく関係しているたと思います。
忙し過ぎるメーカー勤務の方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、私はものづくり企業ならではの文化に仕事が整理されていてムダに増やさないポイントが隠されていると思いました。
モノづくり系企業にはたいてい品質保証という部門があります。
品質保証をする人たちが勉強する内容の中に、「人、物、金は限られているので、重点に絞り活動すること」といった教えがあります。
あたりまえのことのようにも感じますが、これはマスコミ会社にいた頃にはまったく持っていなかった視点です。
すべての課題に取り組むことができるのならそれは良いことですが、人物金は無限にあるわけではないので、1番重要な課題からつぶしていくことが大切となります(重点思考)。
これは職場で取り組む業務内容を整理するうえでとても大切と思います。
売上向上のためと言ってむやみやたらに仕事を増やし、忙しすぎて人が辞めていくようでは逆に損失であると考えます。
電話をたくさん取らなければならない
自分の仕事とは別で、全国から掛かってくる注文の電話を捌きまくるという任務フロア全体の従業員に課せられていました。それ以外にも個人のお客様からの問い合わせなどもバシバシ鳴り響きます。
ただでさえ山積みの担当業務に加え、電話対応までこなす必要があるので、いつも緊急事態かのような目まぐるしさで働いていました。電話さえ取らなくて済むのならどんなにラクだろうかとよく考えたものです。
そんな私が転職して1番驚いたことは、電話がほとんど鳴らないことです。
少しだけ鳴っても総務の方が取ってくれますし、私のデスクには電話自体がありません。
最近では電話対応業務がないというのは若者採用の際のアピールポイントになるそうですが、どの年代にとっても良いものだと感じます。
求められる仕事に難易度があった
たくさんの人と調整する必要があったり、マニュアルがない中で、ある程度自分で道筋を決めて進める必要のある仕事がたくさんあったように思います。
うまくお客さんとフリートークしなければならなかったり、自由度の高いアウトプットが求められたりなど。
人間力を試されていたように感じます。判断に頭を使うと感じていました。
その当時は新卒から1箇所でしか働いたことがなかったので、それが当たり前だと、仕事とはそういうものだと思っていました。
しかし現在の会社での業務はかなり受け身的な内容で、一から手取り足取り教えてもらえるといった印象です。
気軽な気持ちで働けており、プレッシャーフリーの世界が存在していたことに驚いています。
通勤に時間がかかる
当時私は都内の会社で働き、都内に住んでいました。
また独身時代は郊外から東京まで1時間近くかけて通勤していたので、片道40分での通勤というのは妥当だと感じていました。
そして子どもを産んだ後は時短勤務をしていました。
ある程度の年齢以降はフルタイムに戻すのがセオリーでしたが、通勤時間まで加味すると、なかなか厳しいタイムスケジュールとなってしまう予定でした。
そんな悩みを抱えていた頃、とあることをキッカケに退社に至りました。
その後ブランク3年を空けた後、再就職をしました。
新しい職場は少しだけ年収アップをしつつも、家から自転車で5分という好立地です。
子どもの保育園送迎をすべて担当しながらも、フルタイムで働いても、時間に余裕を持てています。
近いは正義でした。
子持ちが休むと周りに負担をかけた
私は子持ちの働く母です。
子どもは熱は出しにくいものの喘息持ちなため、強い咳き込みのため頻繁に休む必要が出てしまっていました。
先に書いた通り業務量の多い忙しい職場でしたので、休むともろに周りの人へ負担をかける構造になっていました。自分の仕事を代わってもらうために細々とした調整が必要でしたし、引き継ぎ自体も大変なものでした。
迷惑をかけて肩身が狭いし、いつも子どもの体調に関してピリピリしていました。
子育てをするお母さんは人数自体はたくさんいましたが、子育て環境は十人十色で、所属部署や上司も様々でしたから、皆がやれているから自分もやれるとは限らないものだと痛感しました。
苦労の多い産後復帰であったと思います。
現在の職場には小さい子どものお母さんでフルタイム勤務をしているのは自分1人だと気付き、とても驚きました。
しかし、マイノリティな環境だから働きにくいとは限らず、すごく気を遣ってもらって、とても働きやすい環境を整えてもらい感謝しています。
再就職先の会社の嫌な所
3年のブランクをあけて現在再就職を果たし、家からとても近い距離のモノづくり企業にて働いています。
制服がある、着こなしに厳しい
前職では服装はとても自由であったのに対し、現在の会社では制服があります。
入社前の印象では指定の上着を着ればそれでOKかと思っていました。
しかし実際にはパンツにも制服があり、指定のもの以外を着用する場合は黒のみが許されています。
また総務からクールビズの案内がありましたが、所属部署の古参のおじさまからなぜか「制服以外は着てはいけない」と注意を受け、クールビズをしている女性社員がほとんどいないという、裏ルールが存在しました。
服装くらいと、些細なことではありますが、私はこれにはけっこうガッカリしてしまいました。
再雇用など年配の社員が多く、水を飲む量から全然違い、日々体感の個人差を感じています。
また空調も弱めなため、なかなかに暑い職場です。
さらにはつい最近まで、私は洗濯物の合理性を極めるため、服は2パターンを交互に着ていました。
それにより洗濯物を畳んだりしまったりする作業から解放されていたのです。
一人暮らしを始めて以来、10年ほどはそんな生活を続けてきたので、制服の縛りがスタートした途端、見事に洗濯物が積み上がり始めています。
またコットンなど自然素材の服を選んで着ていたりなど、なかなかにこだわりの強い私としては、ポリエステルでできた制服を暑い夏も着なければいけないことは、意外とストレスになっています。
服装規定は譲れるかと思いきや、人によっては意外と重要な部分かもしれません。
スタバの髪色が自由になったり、銀行窓口が私服になったり変化している昨今、自社にも自由の波が来たら嬉しいなと思ってしまいます。
同調圧力がある
以前の会社に比べ、同調圧力を感じる瞬間があります。
これは東京と地方都市の差もあるのでしょうか。
ただ、全社はマスコミ業界であったのに対し、現在はモノづくりメーカーで働いているという部分に起因しているかもしれません。
不良品や規格外を削減するため、商品ごとのバラつきを抑え、現場作業者ごとの作業バラつきを抑える文化が存在します。同じ品質が良しとされる価値観は、意外と他の部分にも適用されるのかもしれません。
みな同じ制服を着て、同じ方向を向いて輪を乱さず働く、目立って噂話の対象になってはいけない。
悪口を言っている人がいてもとことん相手の話に合わせる、そんな雰囲気を感じることがあります。
特に意識したことはありませんでしたが、人は人、自分は自分で、みんなそれぞれ自由だという、ある程度人に無関心な価値観で生きてきたのだなと感じます。
価値観が昭和
これは嫌なところではなく、ギャップが面白い部分です。
ただ、みんなのノリについていけず、つい浮いてしまったり、驚かせて?場をシーンとさせてしまう瞬間があります。
例えば、自分の妻の呼び方に関していえば、「カミさん(51歳男性)」「うちの(61歳男性)」なんて感じです。
私はけっこう自分の感覚とのギャップを感じたのですが、いかがでしょうか?
入社後すぐにみんなで大テーブルを運ぶ機会があり、私が小柄で女性が1人だったからか、「大丈夫?」と聞いてくれた男性先輩社員がいました。
「大丈夫です!」と答えると、
「さすがお母ちゃん!」
と持ち上げて(?)くれ、お母ちゃんキャラが初めてだったので上手く乗れず、変な空気になっていたら申し訳ないな、とまあ変に気になってしまったことがあります。
これまでの環境では、30代女性をお母ちゃん呼びするのはなかなか相手を選ぶし関係性も必要になるセンシティブな部分で、言わない方が無難であるという共通認識があったと思います。
しかし所変わればノリも変わるということで、馴染むにはまだまだ時間が掛かりそうです。
まとめ
【新卒入社の会社】と【転職後の会社】で、嫌いな所を徹底比較してきました。
好きな所もそうですが、嫌いな所もそれぞれあり、一長一短がありますね。
そんな感じなら、「わざわざ労力をかけて転職しても、どこに行ったって同じだよ」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここでは自分が何を譲れて、何を譲れないのかを明確にする必要があります。
それに合わせた求職活動をして、はじめて理想の職場に近付いていくことができます。
もちろん転職は実際に新しい会社で働いてみるまで、どんな環境なのかは分かりません。
それでも現在は転職用の口コミサイトも充実しています。
希望の条件面をクリアしていて、転職用口コミサイトの内容も上々だったら、ぜひ飛び込んでみたら良いと思うのです。現状維持バイアスを打破して、是非理想の会社を探してみてください。
皆さんがより楽しくハツラツと働けますよう、応援しています。
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