低学歴、低身長、子持ち中年ブランク有りの女性を、正社員として採用したい企業なんてどこを探したってありませんでしたよね?
しかしそれもひと昔前のはなし!
現在の超人手不足時代、たとえ30代半ばだって、まさかの若手に分類される、貴重な人材なのです。
日本の少子高齢化はネガティブな事象ですが、転職に限っては超絶大チャンスのウェルカムパーティー状態です!活用できるところにはしっかり活用していきましょう。
私は【短大卒・ブランク3年・小さい子どものママ・専門性なし】の低スペック人材です。
それでも【家から5分・年収430万円・ゆったり・正社員】の座を掴み取りました。
年収は前職よりアップし、さらにはフルタイム・ワンオペでも時間に余裕があります。
今回は、そんな良い所ナシな私の、転職活動履歴を振り返ります。
低過ぎた私のスペック
私は企業から敬遠されるスペックしか持っていない求職者でした。
以下に私のリアルなスペックを掲載します。
▼私のスペック
・学歴 2年制の短期大学卒
・年齢 30代中盤
・性別 女性
・家族構成 夫、幼児1人
・ブランク3年あり
・営業や事務などのみで専門性皆無
・経験社数 1社(11年)
▼上記を踏まえ、企業側の私のスペックに対する本音を予想してみました。
▼企業側の本音予想
・学歴 2年制の短期大学卒 →そりゃあもちろん大卒を採用したい
・年齢 30代中盤 →そりゃあ圧倒的に数の少ない貴重な20代が欲しい
・性別 女性 →そりゃあ男性の方がなにかと使い勝手が良い
・家族構成 夫、幼児1人
→子どもがまだ小さく、子起因の体調不良などでしょっちゅう休みそう
→また産休・育休を取りそう(現在子どもが1人で、年齢的にもあと2人くらい産みそう)
・ブランク3年あり →次の就職先を決めてから退職していない人材は地雷案件な気がする
・営業や事務などのみで専門性皆無 →営業なら需要有りだが、事務はわりと倍率あるぞ?
・経験社数 1社(11年) →ある程度の継続力はあるのかもしれない
転職活動の結果
家から自転車で5分のご近所企業から、正社員として内定をいただくことができました。規模感として以前の会社より小ぶりですが、業績好調だそうです。採用通知とともに月給決定通知ももらい、月給は全社より少し多め、賞与は少し少なめ、結果年収は少しだけ増える、となりました。3年のブランクありにもかかわらず、前社より少し収入を上げた転職が叶いました。
実は1年前に自分の市場感を知りたく、同じように近所の企業へ応募してみたことがありました。一般事務の募集で、その際はすぐに面接まで進んだ経験があり、知名度や規模にこだわらなければ、いくらでもまだまだ需要はありそうだ、と楽観的になり、結果として面接をお断りしたことがありました。月給も28万円と、全社より大幅アップしていたにもかかわらず、そのような選択をしてしまいました。しかしそれから1年後、どこの一般事務へ応募しても、書類落ちで、面接まで辿り着けない事態となりました。1年前とのこの違いは、恐らく居住地域への転入者が急増しているためと思われます(小学校の先生をされている方から、小学生の転校生が市内で急増し、キャパシティがパツパツになっているとのことです)。子どもの数だけ親も流入しているわけで、働きたいママさんもわんさか増えて、一般事務の座を奪い合う事態となっていうです。しかしこれはひとうの自治体で見た時の話なだけであり、基本的には東京といえども圧倒的な人手不足が発生していることは間違いありません。
選べない企業vs.選べる強気求職者
30代以降の方でおそらく多くの方が経験したであろう新卒時の就職活動とは、状況はまったく変わっているも思われます。圧倒的に求職者が有利な時代なのです!
面接の雰囲気も、学生時代に経験したことのあるものとはまったく変わっており、大抵の企業で、冒頭に採用担当者から「お互いをよく知って相性を確認する場にしましょう」なんて声掛けから面接がスタート去るのですから、驚きです。
企業から一方的に品定めされる立場で、めいいっぱいへりくだってきた就職活動は消え去りました。
面接官から「他にも選考が進んでいる企業はありますか?」と質問され、他にも候補があることを正直に答えると、少し奥で話し合った後、「自社としては前向きに考えているので、ぜひあなたも前向きに考えてほしい」とまで一次面接中に言ってもらえるのだから、企業から取り合ってもらっているモテモテ状態だと嬉しくなってしまいます。
一生懸命に丁寧に面接に望みはするものの、新卒就活時とは余裕がまったく異なりました。
応募した企業の時系列
時間をかけ、いくつか応募しながらも、なかなか納得のいく企業とコンタクトを取ることができずにいました。その際の応募状況を、時系列で振り返っていきます。
近所の一般事務(正社員) 2023年春頃
自分の市場感を知りたかったため、最寄駅にある会社の一般事務に応募し、すぐに書類通過し面接の日程調整をもらうするも、自身からお断りしてしまいます。この出来事により前職よりも月給大幅アップで採用してもらえそうな企業がいくらでもありそうだと、すっかり安心して調子をこいてしまいました。
大量に応募するも、書類さえ通らない日々 2024年春頃
本気で再就職することを決意し、様々な求人へ応募するも、正社員の一般事務に書類さえ通らなくなっていました。
不動産会社の事務(派遣→正社員) 2024年9月
派遣会社スタッフサービスから「ずっと決めないけど、どうしても正社員がいいの?
だったら1件紹介予定派遣を仲介してあげてもいいが?」と登録してから初めて応募を許される。
しかしホームページや募集条件を見て、自らお断りしてしまう。
お断りの理由は、その求人は不動産会社の事務であり、不動産業界は忙しくブラックなイメージがあったから。またホームページの雰囲気から閉鎖的なのではと勘繰ったことと、年収が正社員登用後も300万円と少しと予想され、自身の前職からは年収ダウンとなるため。
派遣会社の方とやり取りしていると、ブランクを3年も空けた子持ち母である自分には、正社員なんて夢のまた夢のように感じた。また正社員の話があれば2度どないチャンスのような雰囲気だった。
しかし、私は納得いかない条件では働きたくない、もう少し探したいと、譲らなかった。
セミナー運営事務(派遣社員) 2024年10月
派遣会社から、ほぼ在宅勤務で、月に1回くらい都内へ出勤してほしいという案件をおすすめされる。時給は1900円で、セミナー運営事務だった。時給や条件は悪くないと思ったが、正社員への道が厳しそうだと思い、迷いつつもこちらの案件もリリース。
大手財閥系の子会社の営業(正社員) 2024年10月
大手財閥系の子会社で、完全在宅勤務案件を紹介される。営業ではあるが相手先も自社系列の関連会社とのことで、ゴリゴリに営業をするというよりも、調整役となり自社のエンジニアと顧客を仲介する、御用聞きのようなポジションとのこと。
年収は400万円以上、各種連休は親会社に合わせ10日以上連続取得可能でした。
待遇に大納得のうえ、以前経験したルート営業より過酷さは軽度と判断し、応募しました。
→しかし結果は自身からお断りをすることに。面接して頂いた方はとても良い雰囲気の方で、ぜひ一緒に働きたいと感じました。しかし、コロナが改善してきたこのタイミングで、今後出社を増やしていきたい方針があるとのことでした。面接で初めて認識に相違があることが発覚し、その場ではある程度出勤を前向きに考えたいとお答えしてしまいましたが、やはり現実問題として都内への通勤は厳しく、お断りをします。
面接をしてくださった部長さんからは、「自身の管轄部署ではないが営業事務もあるけどどう?」と派遣会社を通じて言っていただき、とても嬉しく思いました。しかし営業事務もある程度の出勤の必要があるとのことで、素敵な会社にお見受けしましたが、ご縁がなかたっとなります。
外資系人材教育セミナー企業(派遣→正社員) 2024年11月
紹介予定派遣にて、人材教育セミナーを実施している外資系企業の事務に応募するため、都内のおしゃれ地区へ面接に向かいました。こちらもほぼ在宅勤務案件とのことでした。正社員登用後の想定年収は400万円以上。
外資系企業なだけあり、面接官の方々はとても洗練された素敵なイケおじ&上品な女性の2人組。とても格好良いのです。面接にはいつも通り全力で望みましたが、質問内容が少し自分にはハードルが高く、地頭を試されるような、論理思考を試されるような内容でした。
ほぼ在宅勤務ではあるものの今後出勤を増やしていくことがあればどうかと聞かれ、「東京への引越しにはまったく抵抗がありません」と答えるほどに、働きたいと思った企業でした。
しかし結果は先方からお断りとなってしまいました。なかなかにショックではありましたが、面接の受け答えに甘さがあった自覚があります。また会社の立地が東京の一等地であったことや、年収含め労働条件が魅力的でしたので、なかなかに人気の高い案件であったと考えています。
近所の老舗モノづくり企業 (正社員) 2024年11月
上記の外資系セミナー企業と同じ日の午前中に面接となっていたのが、自宅の目と鼻の先にあるモノづくり系老舗企業です。応募後すぐに面接日程を組んでくれました。実はこのモノづくり企業は野次馬受験的なノリでした。面接当日の朝、生理前で体調が優れず、午後の本命外資系企業に精力を注ぐため、午前面接のモノづくり企業は辞退させてもらおうかと悩んでいました。しかし面接時間が近づくにつれ、これだけ近い場所なのだから、無理に頑張らずありのままで面接を受けてみよう。「本命ではないし、体調不良もあって、採用されなかったとしても良いではないか」と考え直し、面接に向かいます。
結果はとしては、他も選考中だと伝えると「自社としては採用を前向きに考えているので、あなたもぜひ前向きに検討してほしい」とその場で言ってもらえました。
ありがとうと思いながらも、月給がいまいち期待しきれないところがあり、午後の本命企業の面接へと急ぎました。しかしその本命外資系企業は先に書きました通り、先方からお断りをされてしましましたので、自動的にご近所ものづくり会社の最終役員面接へと続きます。
その場で採用したい旨を社長から伝えてもらえ、月給についても「好きに言ってね」とまで言ってもらえ、社長の横で総務部長が「は?」という顔をしていました。そして翌日内定通知のメールを送ってもらえ、肝心の月給は、募集要項の「18〜26万円」のところ、「24.7万円」にて採用をしてもらえることと書いてありました。「月給が25万円あたりであれば即就業希望を出せるんだが」と考えていた私は小躍りし、「喜んで入社致す」と返信しました(実際はよりかしこまった文章でした)。
現在こちらの近所の会社にて正社員として、毎日フルタイムで働いています。
待遇アップの転職が叶いやすい理由
超人手不足
皆さん30年前からご存知の通り、日本では少子高齢化が進み、その結果深刻な人手不足となっています。
内閣府が公表している「令和4年版高齢社会白書」によると、国民の約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上となる計算です。
高齢者が増加する一方、若者は減少しているため、企業は新たな人材を確保するのが難しい状況です。
特に経理・人事は超引く手あまた
若手人材の争奪戦が全国各地の会社はもちろんのこと東京でも巻き起こっているわけですが、特に!どの会社でも必要とされる経理・人事職の経験者は、引く手あまたです。
特に経理の募集年収は超高額傾向にあります。
通勤片道1時間半 経理ひと筋 先輩ママさん 初の転職へ
私の前職で通勤に片道1時間半掛けていた3人の子持ちのママさんが、入社以来18年経理ひと筋で働いていました。
しかし第一子出産後の24歳の頃からずっと時短勤務を続けており、最終的には一時的に時給で働く雇用形態となっていました。人望も厚く経理の業務にも精通しており、18年もの業務経験のある彼女ですが、待遇はいつも社内の底辺であったと思います。
そんな彼女がついに最近転職活動をしていると聞きました。
ちまたで最近見かける経理の募集案件は、年収800万円もザラにあったので、きっと現在時短で働いており年収300万円程度と思われる彼女は、年収倍増の大幅な待遇アップを叶えてくれるのではないかと思っています。
きっと自宅からも比較的近い場所で良い待遇の会社から引き合いがあることと思っています。
同じ能力の人間が、所属する会社によって評価・還元がここまで変わるのですから、やはり市場動向にアンテナを張り、行動を起こしていけるとより生きやすくなりそうですね。
私は東京の会社で完全在宅勤務であるか、または極近所に絞って就職先を探していました。
さらには残業ほぼなしで、正社員の希望まで付けて探していたものですから、それはそれは難航しました。
ですので、お休みの期間はありましたが、およそ1年にもわたり転職活動をしていたことになります。
派遣会社を使うデメリット
私は紹介予定派遣であればアリだと考えていました。
しかし、実際に応募したり面接を受けたりした感想としては、あまり良い就職活動の手段ではないと感じました。
▼以下がそう思う理由です。
・間に派遣会社の担当者が入るので、ここの会社を受けたい!第二希望はここ、などと申し出た時に、企業側ではなく派遣会社にどこを受けさせるかを判断されているように感じる
・すでに他の応募者で選考が進んでおり、再募集の見込みが薄い案件が多く出ている
(釣り広告状態)
・様々な案件に応募するために様々な派遣会社に登録することになって面倒だった。
毎度スキルチェックのウェブテストなどを受けて時間と労力を取られた。
・採用企業からキープされているのか、書類段階からいつまで経っても合否連絡が来ないことがあり、派遣会社が挟まっているためアリなのかナシなのか掴みにくいことがあった。
・たとえ就業が決まっても、あくまで紹介予定派遣であり、その後も正社員登用を先延ばしされる可能性も残されている。
また派遣期間中も品定めされているという緊張感は感じると予想される。
派遣会社からオススメ求人メールが届くとつい見てしまいますが、私の場合は少々時間のムダであったように感じました。
直接採用活動をしている企業の方が、きちんと求職者に向き合っているような印象も受けました。
あくまで個人の感想ですので、良い職場に巡り会えた方もいるかもしれませんので、ご参考までに。
転職活動は【口コミサイト】を見よ
会社というのは、実際に入ってみるまで、どんな会社なのかは分からないものですよね。
私は転職活動当初、現在在籍している会社に興味はほとんどありませんでした。
なぜかというと、月給の項目に【18〜26万円】と書かれていたため、「どうせ18万円、良くて19万円からスタートさせられるでしょ」と勝手に決め付けていました。
大抵の求人情報が応募させるために少し盛っているものと思い込んでいたふしがあります。
しかしとても家から近いですし、よく目の前を自転車で通っていたこともあり、「中がどんな感じが見てみたい」という野次馬精神もありました。
面接に行くにしても億劫ではない距離感と、落ちたとしても「まあいっか」と思えそうな感じということで、あまり肩肘張らずに応募してみることにしました。
加えて、転職の口コミサイトを見てみたところ、なかなか良いのではないかと感じたことも、応募の決め手となりました。
まず人間関係の評価が4.8と異常に高く、さらに残業が10時間以内と全社的にとても少ないようでした。また年収相場も500万円程度と、高齢化が進み年配の社員が多いことはあると思いますが、地方都市のアクセスの悪い小さな会社にしては、悪くない待遇だと感じました。
小さい会社なので口コミの記載人数が、10名ちょっと分しかいませんでしたので、サンプル数は少ないものの、内容は悪いところも良いところも忖度なく書いてあるように感じたため、ある程度信頼に値すると判断しました。
この近所の会社に応募したところすぐに面接の日程を打診していただき、トントン拍子で面接まで辿り着くことができました(駅から遠い所在地なので、応募者は近隣住民がほとんどであり、倍率が低めであったと考えられる)。
入社して実際に半年働いてみた感想
口コミがバッチリ当たっており、ギャップ少なく働くことができています。
月給や賞与などは想定通り、人は、クセの強い人も多少はいますが、優しい人がとても多く、口コミ通りの良い人間関係があると感じています。
また上司に恵まれ、入社早々に子どもの体調起因のお休みをたくさん取ってしまいましたが、いつも快く受け入れて頂き、とても感謝しています。
さらには仕事の量がめちゃくちゃ少ないという驚きの副産物が付いていました。
電話も鳴らないし、プレッシャーのかかる仕事や難しい仕事がなく、子育てに追われている私にとって、両立しやすくとても働きやすい環境です。
思い切って前職を辞めたり、再就職をしてみたり、変化を求める行動をとって本当に良かったです。
さらには通信教育などをさかんに受講させてもらえるので、勤務時間中に専門性を身に付ける資格の勉強のようなことをさせてもらえています。
これは人によっては好まないことでもあるかもしれませんが、難し過ぎない内容で、時間をかけじっくりと教えてもらえる環境なので、私はとても楽しいと感じています。
また更なるキャリアアップも望めそうと感じており、ただの一般事務にしか応募できない人材から、専門的な知識や経験を武器にできる希少性のある人材へと成長するチャンスをもらえたと思います。
一点だけ好まない部分があるとすれば、50-60代の年配の男性の一部の方が人を下げる話ばかりしていたり、若い最近入った人をバブるような働き掛けをしていて、大人のビジネスマンとはかけ離れた子供な価値観の人が少しいたことです。
これは東京ではあまり見かけない種類の方だと思いましたが、偏見でしょうか。
東京は比較的に人間性が洗練されていて民度が高め、かつ人に関心の薄い私にとって素敵な都市であると感じていたのを思い出しました。
ここだけは人に関心が高い田舎の私は好まないところであると感じました。
ただ大雑把に人間関係という枠で捉えれば、様々な人と働く困難はどこの会社にも程度の差こそあれど存在するものなので、あまり気にせずやっていきたいと思っています。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、とにかく言いたいことはただひとつ!
ここ何十年かで聞いたことのないレベルで、中途採用活動が超盛り上がっているという話です。
倍率は下がりまくり、人材を企業が取り合っています。
私のように、スペックにいまひとつ自信のない方にも訪れている大チャンスです。
私は選べないなりに選べて、【大卒ではない子持ち女性ブランク3年有り】にもかかわらず、年収430万円ゆったりご近所正社員の座をGETできたわけです。
今よりワークライフバランスを整えたいお父さんお母さん、年収アップを狙いたい皆さん、待遇改善や、単純に今の職場とは違う会社で働きたい皆さんにも、とってもおすすめの活動が転職活動です!
実際に転職するかは置いておいて、転職活動はタダです。
少し求人を見出すと、「受けてみたいかも」と思う企業はたくさん出てくるはず。
今なら自分の希望に近づけた転職が叶うチャンスが絶賛大到来中です。
忙しくても、面倒でも、やってみる価値は大有り。
例え転職先が思った感じとは違うかったとしても、さらにまた転職できちゃう時代です。
皆さんに素敵な企業との出会いがありますように。
その先にきっと、より働きやすいハッピーな生活があなたを待っていますよ。
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